ヴァンクリーフ&アーペルの美しいピアスに心惹かれるものの、ピアスホールがなくて諦めていませんか。
ヴァンクリのピアスをイヤリングに変更できるのか、その値段はいくらなのか、また、イヤリングは痛いのではないかという心配や、万が一落としてしまわないかという不安もあるかもしれません。
さらに、一度イヤリングに変更した後で、将来的にイヤリングからピアスへ戻すことは可能なのか、気になる点も多いと思います。
この記事では、ヴァンクリのイヤリングへの変更に関するあらゆる疑問に、分かりやすくお答えします。
- ヴァンクリのピアスをイヤリングに変更する方法と値段
- イヤリングにした際の痛みや落ちるリスクへの対策
- モデル別の加工の違いやサービスの詳細
- 購入後に後悔しないためのメンテナンス情報
ヴァンクリのピアスをイヤリングに変更する基本情報
- ピアスをイヤリングに変更する方法と流れ
- イヤリングに変更する時の値段と期間
- イヤリングは痛い?原因と対策
- クリップ式は落ちる?構造上の特徴
- ヴィンテージとスウィートの加工の違い
ピアスをイヤリングに変更する方法と流れ
ヴァンクリーフ&アーペルでは、一部のピアスをイヤリングに変更するサービスが提供されています。ピアスホールが開いていない方でも、憧れのアルハンブラなどを楽しむことが可能です。
変更を希望する場合、まずは購入した、あるいは購入を検討しているピアスを持って、ヴァンクリーフ&アーペルのブティックへ相談に訪れるのが第一歩となります。専門のスタッフが、そのモデルがイヤリングへの変更に対応可能かどうかを確認してくれます。
対応可能なモデルであれば、ピアスのポスト(軸)を取り外し、イヤリング用のクリップパーツに交換する作業が行われます。このプロセスは、メゾンの高い技術を持つ職人によって、ジュエリー本来のデザイン性を損なわないよう細心の注意を払って実施されるため、安心して任せることができます。
イヤリングに変更する時の値段と期間
ピアスからイヤリングへの変更にかかる値段と期間は、購入からの経過期間やモデルによって異なります。サービスを利用する前に、これらの点を正確に把握しておくことが大切です。
変更にかかる値段
ジュエリーの購入から12か月以内であれば、無料でイヤリングへの変更サービスを受けられます。この期間内であれば、費用の心配なく仕様を変更できるのは嬉しいポイントです。
一方で、購入から12か月を超えている場合は、有料での対応となります。料金は変動する可能性がありますが、目安として2万円台前半の費用がかかると考えておくとよいでしょう。正確な金額については、依頼する際にブティックで必ず確認してください。
変更にかかる期間
作業にかかる期間は、モデルによって大きく異なります。
ヴィンテージアルハンブラなどの一部モデルは、ピアスのピンを抜くだけの比較的簡単な作業で済むため、ブティックの店舗内で対応が可能です。この場合、混雑状況にもよりますが、即日受け取れることが多く、長く待つ必要はありません。
しかし、スウィートアルハンブラなどのモデルは、一度フランスのアトリエに送ってから加工を行う必要があります。そのため、完了までには数週間から1か月以上の期間を要する場合があります。
モデル例 |
加工場所 |
期間の目安 |
---|---|---|
ヴィンテージアルハンブラ |
国内ブティック |
即日〜 |
スウィートアルハンブラ |
フランスのアトリエ |
数週間〜 |
イヤリングは痛い?原因と対策
イヤリングの着用時に痛みを感じるかどうかは、多くの方が懸念する点です。特に高価なジュエリーだからこそ、快適に着けられないと意味がありません。
痛みの主な原因は、イヤリングを固定するために耳たぶを挟むクリップの圧力です。この圧力は、耳たぶの厚みや形状によって感じ方が大きく異なり、個人差が非常に出やすい部分といえます。
ヴァンクリーフ&アーペルのイヤリングは、比較的痛みを感じにくいように設計されているとの声もありますが、それでも長時間の着用で痛みを感じる可能性は否定できません。
もし痛みを感じる場合は、いくつかの対策が考えられます。一つは、耳への負担を和らげるシリコンカバーを装着することです。
また、ブティックに相談すれば、クリップの圧力を微調整してもらえる場合もあります。購入時にフィット感を確認し、少しでも違和感があれば、その場でスタッフに相談してみることをお勧めします。
クリップ式は落ちる?構造上の特徴
高価なイヤリングだからこそ、「気づかないうちに落としてしまったらどうしよう」という心配は尽きないものです。
ヴァンクリーフ&アーペルのイヤリングは、しっかりと耳たぶをホールドするクリップ構造を採用しており、通常の使用で簡単に落下することは考えにくい作りになっています。特にキャッチ部分が開閉式になっているモデルは、ポストを強力に掴むため、紛失のリスクを大幅に低減させる工夫が施されています。
ただ、絶対に落ちないとは断言できません。日常生活の中には、落下のリスクを高める場面がいくつか存在します。例えば、マスクの着脱時や、マフラー、ハイネックのセーターなどを着脱する際に、イヤリングが引っかかってしまう可能性があります。
また、スポーツをする際や遊園地の乗り物に乗るなど、激しい動きが伴う場面での着用は避けた方が賢明です。大切なジュエリーを守るためにも、着用するシーンを考慮することが求められます。
ヴィンテージとスウィートの加工の違い
ピアスからイヤリングへの変更を検討する際、特に知っておきたいのが「ヴィンテージアルハンブラ」と「スウィートアルハンブラ」の加工における違いです。この二つのコレクションでは、対応方法と所要期間が大きく異なります。
ヴィンテージアルハンブラの場合
ヴィンテージアルハンブラのピアスは、イヤリングへの変更が比較的容易な構造をしています。多くの場合、ピアスのポスト(ピン)を抜く作業のみで対応が完了します。
この作業は国内のブティック内で行えるため、フランスのアトリエへ送る必要がありません。そのため、店舗の混雑状況にもよりますが、依頼したその日のうちに受け取ることが可能です。すぐにイヤリングとして使いたい方にとっては、非常に大きなメリットと考えられます。
スウィートアルハンブラの場合
一方、スウィートアルハンブラのピアスをイヤリングに変更する場合は、より複雑な作業が必要となります。デザインの特性上、一度フランス本国のアトリエへ送付し、専門の職人が加工を行うことになります。
したがって、手元に戻ってくるまでには数週間、場合によっては1か月以上の期間が必要です。購入後すぐに使用したいと考えている方は、この期間をあらかじめ考慮に入れておく必要があります。
ヴァンクリのピアスをイヤリングに変更する際の注意点
- ポストの太さや長さは調整できる?
- クリップの挟む力を緩めることは可能か
- イヤリングからピアスへの変更について
- ポストを固定するロー付けとは
- 購入前に知りたいお手入れの基本
- ヴァンクリのイヤリングに変更する際の要点
ポストの太さや長さは調整できる?
ヴァンクリーフ&アーペルのピアスのポスト(軸)は、一般的なファッションピアスと比較して若干太めに作られているという特徴があります。公式サイトによると約0.8mm〜0.9mmとされていますが、人によってはピアスホールが安定していても、痛みや圧迫感を感じることがあるようです。
このような場合、ブティックに依頼すればポストの太さをより細いタイプに変更することが可能です。最小で0.7mmまで調整できるとされており、自分のピアスホールに合った快適な着け心地を追求できます。
ただし、注意点もあります。ポストを細くすると、その分、強度は若干低下します。地金がしっかりしているアルハンブラやフリヴォルのようなデザインは、ある程度の重さがあるため、細すぎるポストは変形や破損のリスクを高める可能性も考えられます。
ブティックのスタッフも、強度面から元の太さを推奨することが多いようです。長さの調整についても相談が可能なので、自分の耳に最適な状態をスタッフとよく話し合って決めることが大切です。
クリップの挟む力を緩めることは可能か
前述の通り、イヤリングの痛みの主な原因はクリップの圧力ですが、この挟む力も調整が可能です。もし着用時に強い痛みを感じる場合は、ブティックでクリップを少し緩めてもらうことができます。
ただし、ここでも注意が必要です。クリップの力が弱まれば、当然ながら落下のリスクは高まります。スタッフからは、使用していくうちに自然とクリップは緩んでくる傾向があるため、最初は少しきつく感じても、まずはそのままの状態で様子を見ることを勧められる場合が多いようです。
どうしても我慢できない痛みがある場合に限り、少しずつ調整を依頼するのが良いでしょう。快適さと安全性のバランスをどこに置くか、慎重に判断することが求められます。
イヤリングからピアスへの変更について
一度イヤリングに変更した後、将来的にピアスホールを開けた場合、再びピアスに戻せるのかは気になるポイントです。
この点についても、ブティックでの対応が可能です。イヤリングのクリップパーツを取り外し、再度ピアスのポストを取り付けることで、元のピアスの状態に戻すことができます。ライフスタイルの変化に合わせてジュエリーの仕様を変えられるのは、長く愛用していく上で大きなメリットです。
ただし、この再変更にも加工費や期間が必要となる場合があります。詳細な条件については、その都度ブティックに確認する必要があります。イヤリングへの変更を依頼する際に、将来的な再変更の可能性についても相談しておくと、より安心してサービスを利用できるかもしれません。
ポストを固定するロー付けとは
ヴィンテージアルハンブラやマジックアルハンブラのピアスは、ポストがネジ式になっており、取り外すことでイヤリングとしても使用できるコンバーチブルな仕様が特徴です。しかし、このネジ式のポストは、使用しているうちに緩んでくる可能性がゼロではありません。
この緩みの心配をなくし、ピアスとして完全に固定するための加工が「ロー付け」です。ロー付けを行うと、ポストがモチーフに溶接されるため、緩んで外れるというリスクがなくなります。ピアスとしてのみ使用すると決めている方にとっては、紛失のリスクを減らす有効な手段となります。
依頼した場合、期間は2週間ほどかかります。一度ロー付けをしても、後からポストの太さなどを変更したい場合は、再度加工を依頼することも可能です。購入後しばらく使用してみて、自分の使い方に合わせてロー付けを検討するのも一つの方法です。
購入前に知りたいお手入れの基本
ヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーを末永く美しい状態で保つためには、日頃の適切なお手入れが欠かせません。特にマザーオブパール(白蝶貝)やオニキスといった天然素材はデリケートなため、丁寧な扱いが求められます。
基本のお手入れは、使用後に柔らかい布で優しく拭き、皮脂や化粧品などの汚れを取り除くことです。専用のクロスが付属していないため、眼鏡拭きのような乾いた布で十分です。
水分や化学薬品との接触は、素材を傷める原因となるため、極力避けるようにしましょう。香水やハンドクリームが付着しないよう注意し、手洗いや入浴の際には必ず外す習慣をつけることが大切です。
保管する際は、ジュエリー同士が擦れ合って傷が付くのを防ぐため、付属の専用ケースなどに入れて個別に保管してください。特にパール系の素材は光や乾燥に弱い性質があるため、直射日光が当たる場所や極端に乾燥する場所は避けるのが望ましいです。
ヴァンクリのイヤリングに変更する際の要点
最後に、ヴァンクリのピアスをイヤリングに変更する際に押さえておきたい重要なポイントをまとめます。
- ヴァンクリーフの一部のピアスはイヤリングに変更可能
- 変更を希望する場合はブティックへの相談が必要
- 購入後12か月以内であれば変更料金は無料
- 12か月を超えると有料(約2万円台)で対応
- ヴィンテージアルハンブラは即日店舗で加工できる場合が多い
- スウィートアルハンブラはアトリエ預かりで数週間以上かかる
- イヤリングの痛みはクリップの圧力調整やシリコンカバーで軽減可能
- クリップは強力だがマスクの着脱時など落下リスクには注意が必要
- ピアスポストが太いと感じる場合は細くする調整もできる
- ポストを細くすると強度が若干低下する点には留意する
- イヤリングのクリップの挟む力も調整してもらえる
- 一度イヤリングにしても再度ピアスに戻すことは可能
- ネジ式ポストの緩みが心配な場合はロー付けで固定できる
- 長く使うためには日々のお手入れと正しい保管が不可欠
- 仕様変更の際はメリットとデメリットを理解し専門スタッフと相談する